アマレット

イタリア語で「ubriaco（ウブリアーコ）」とは〝酔っ払い〟の意味ですが、実はチーズでもウブリアーコと呼ばれるものがあります。

第一次世界大戦中、イタリアの農民たちは貴重な保存食だったチーズを略奪から避けるため、ワイン樽や搾りかすの中に隠し、難を逃れました。そうして、やり過ごした後にそのチーズを食べたところ美味だったことが、事の始まりと伝えられています。
チーズは生活の知恵や偶然から生まれたものも多く、エピソードを知るのも楽しいものです。

作り上げたチーズを、お酒や搾りかすなどに漬け込んで、さらに熟成を加え風味づけされたものが、俗にウブリアーコと言われます。

『アマレット』は、斬新なウブリアーコづくりがお得意な熟練職人、セルジオ・モロ氏が生み出したチーズの一つ。

イタリアの代表的なリキュールの一つ『アマレット・ディ・サローノ』に浸し、数ヶ月間じっくりと味と香りを移して、表面にはアプリコットが散りばめられています。

『アマレット・ディ・サローノ』は杏の種子から作られるお酒なので、やはりとてもしっくり、相性が良いです。
見た目はフルーツケーキのよう。

包みを開けると、辺りがフルーティな香りで満たされます。

フルーティなワインに合わせると、相乗効果で、素晴らしいハーモニーを楽しめます。