乳癌と私・・生きる【電子書籍】

私は自分らしく生きることを実感することで、生きているスピードをとても早く感じ始めました。
淡々と平凡な日々を過ごしている時には、案外その平凡がどれだけ貴重な事なのかを感じることなく、ごくごく当たり前として暮らしていました。
そんな生活が一変したのは、医師からはっきりと「乳癌」と告知された時でした。
私は「死」を意識しました。
当たり前の生活なんて一瞬にして消える脆弱さを感じました。
しかし、人生観を変えるきっかけとなった乳癌は、私に「生きることの意味」を教えてくれました。

年々増加傾向の「乳癌」は、早期発見し治療すれば生存率は非常に高いです。
そのことは皆様もお分かりになっていらっしゃることと思いますが、なかなか乳癌検診には行きにくいようで残念ながら日本の検診率はとても低いのが現状です。
私は、原発(最初に発見された)の乳癌から11年目で再発したのですが、前回とは比較にならないほど現在の医学の進歩を感じました。
何よりも数年前まで保険適用外で高額だった乳房の再建手術が現在は保険の適用となったことは、正に女性にとっては画期的な事ではないでしょうか。
乳癌初期であれば、乳房再建手術は手術したのが分からないくらいに綺麗な乳房になるそうです。

今、「乳癌」の疑いある方、告知されたばかりで落ち込んでいらっしゃる方、間もなく手術をされる方、手術されたばかりの方・・・これくらいなんのその「どんまい」です！
いつかは、人生最期が必ずやって来ます。それまで、「私自身の時間を大切に」元気に生きていきましょう！
そして、「乳癌」のタイプによって標準治療内容が違いますが、先ずはそれぞれの標準治療をきちんと受けて欲しいと思います。

たわいもなく生きてきて、特別な事は何もなく、それが平凡な生き方と思っていました。
そんな中で、「乳癌」を患ったことは、私の人生を大きく左右し私なりの生きる質を高く持つことを教えてくれました。

第１章「乳癌」
２００７年「秋」
乳癌告知まで
手術
子供たちへのメッセージ
当時の書き綴った日記から

第２章「生きることの気づき」　　　　　　　　　　
気づきと学び
結婚
世の中に取り残された気持ちの30代
乳癌と私・・生きる
　
第３章「再発」
なんで今なのだろう
手術
入院生活
退院その後
そして　やっぱり最期は《ありがとう》かな

以上の3つの章で構成されています。