商品コード:83452520022010
税込 2,000 円
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ショップ名:梨の木ピースアカデミー(NPA)
タイトル:在日コリアン Part3 – 済州4・3を知るー朝鮮半島の植民地支配・分断から考える東アジアの平和への道筋ー
曜日:土曜日 原則隔週
時間:午前10:00-12:00
開催方法:オンライン開催・定員50名
講師:各回特別講師
コーディネーター:
– 金賢泰(済州4・3を考える会-大阪)
– 岡﨑享子(済州4・3を考える会-大阪)
– 金貴月(梨の木ピースアカデミー)
タイトル :在日コリアン Part3 - 済州4・3を知るー朝鮮半島の植民地支配・分断から考える東アジアの平和への道筋ー
概要:済州4・3」は、1948年4月3日の朝鮮半島最南端の済州島での武装蜂起に端を発し、その武力鎮圧の過程でおよそ3万人の島民が犠牲となった悲劇である。その影響は、朝鮮半島だけに限らずこの日本にもあったが、「共産暴動」とされ、これを語ることは久しくタブーとされてきた。「済州4・3」の背景にある、
・植民地主義の時代から東西冷戦、朝鮮半島の分断と戦争
・済州4・3の事実、意味
・済州4・3真相究明と名誉回復の為の運動の歴史
・日本での済州4・3運動と「済州4・3を考える会-大阪」の活動 等
74年前に起こったこの事件について、2022年に生きる者として、「済州4・3」とは何であったのかを学ぶと同時に、今に続く問題でもあるということをいっしょに考えたい。
※この講座は「済州4・3を考える会-大阪」との共催講座です。
※「済州4・3を考える会-大阪」は、済州4・3の歴史を学びながら、その意味を深く刻み、国籍や国境を越えて、東アジアの平和を求める人々の集まりです。
※後援「済州4・3記念事業委員会」
♦第1回
タイトル:済州4・3前後の朝鮮民族解放運動と東アジア情勢
開催日:2022年3月12日(土)10:00-12:00
講師:藤永壯(フジナガ・タケシ/大阪産業大学国際学部教授)
概要:(済州4・3の歴史的背景 ➞ 済州4・3前後の東アジアの歴史)
済州4・3の具体的な歴史過程を学ぶ前提として、植民地支配から解放された前後の朝鮮半島をめぐる国内外の動向を俯瞰します。十五年戦争期に朝鮮内外で繰り広げられた各独立運動陣営の活動、日本敗戦による朝鮮解放と米ソ分割占領決定に至った事情、分断反対闘争の展開とその挫折=分断国家の樹立、そして朝鮮戦争による分断固定化……。まずはマクロの視点から済州4・3に接近することで、その本質的理解への導入を目指します。
♦第2回
タイトル:済州4・3とは何か―済州4・3の概要、問題解決の到達点と課題
開催日:2022年3月26日(土)10:00-12:00
講師:文京洙(ムン・ギョンス/立命館大学名誉教授)
概要:(「済州4・3」とは何か? ➞ 済州4・3に関する総論、特別法改正案まで)
1948年4月3日に済州島で起きた武装蜂起の背景、蜂起の性格とその後の推移、武力鎮圧の過程での虐殺の実態、「改正四・三特別法」(2021年)に至る、済州4・3以後の日本でのそれを含む真相究明運動と問題解決の到達点と課題、さらに在日社会との関係などについて考えます。
♦第3回
タイトル:済州ディアスポラ女性と「済州4・3」
開催日:2022年4月9日(土)10:00-12:00
講師:梁優子(ヤン・ウジャ/大阪市立大学人権問題研究センター特別研究員)*4月より大阪市立大学→大阪公立大学
概要:(済州4・3と女性たち、在日コリアン、対馬での慰霊祭)
日本に住む済州島出身女性は、日本と済州島の二つの中心をもつディアスポラともいうべき存在である。儒教的家父長制による女性差別、日本社会における民族差別・ジェンダー差別、そして「済州4・3」による犠牲。何重もの苦難を抱えて、彼女たちは人生を生き抜いてきた。社会的に沈黙を強いられた彼女たちの生きざまを、可視化し、意味づけ、記憶しておきたい。それは、日本の植民地統治と冷戦構造を批判する確かな証言であり、国家が民に負わせた心の傷を癒す可能性であると考えるからだ。「済州4・3」から74年の歳月を経た今、もう一つの現場における「済州4・3」を人権とジェンダーの視点から考えたい。
♦第4回
タイトル:映像のなかの済州4・3
開催日:2022年4月23日(土)10:00-12:00
講師:梁仁實(ヤン・インシル/岩手大学人文社会科学部准教授)
概要:(映像から考える済州4・3)
長い間、済州4・3は映像コンテンツのなかでタブーとなってきた。もちろん、韓国政府やアメリカ政府が残しているニュース映像には反共イデオロギーのもとに、当時の済州の様子が記録されているが、劇映画やドラマのなかで語られることはなかった。日本の場合も、「在日」文学をテーマにした映画のなかでしばしば語りとして登場したものの、映画の大きなテーマとして取り扱われることはなかった。しかし、韓国政府の民主化とともに、韓国の映像コンテンツにおける近現代史の扱い方にも変化が訪れた。1991年秋から韓国MBCで放映されたドラマ『黎明の瞳』は代表的なものといえる。それから多くの劇映画やドラマ、ドキュメンタリーが済州4・3を大きく取り上げられるようになり、2012年には映画『チスル』(監督 オミョル)が登場した。韓国語リテラシーのある観客たちは韓国語字幕付きで映画を見るという経験をするようになった。今や済州4・3は日常を描く映画のなかでも「さりげなく」語られるようになったが、それらの映画は大体女性の体と口を通して表われている。本講座では日米及び朝鮮半島で作られた映像のなかに登場する済州4・3の表れ方に注目し、その時代的変遷と変化を考えてみたい。
♦第5回
タイトル:済州4・3を慰霊するということ ― もう一つの現場「日本・大阪」での経験から
開催日:2022年5月7日(土)10:00-12:00
講師:呉光現(オ・グァンヒョン/在日本済州43犠牲者遺族会会長)
概要:(日本での済州4・3運動 ➞ 最初の慰霊祭、慰霊碑建立まで)
済州出身者が多く居住する大阪。それゆえに取り組みも1998年の50周年になって初めて行なえた。当初から在日済州1世を大事にしながら慰霊祭を実施してきた。2010年以降、1世を大切にしながら2世以降の次世代がより主体的に関われる取り組みを行ってきた。そこから2018年に大阪に済州4・3犠牲者慰霊碑の建立に至る。慰霊ということの意味を一緒に考えたい。
♦第6回
タイトル:済州4・3の記憶を次世代につなぐためにー「済州4・3を考える会-大阪」の取り組みー
開催日:2022年5月21日(土 )10:00-12:00
講師:「済州4・3を考える会-大阪」のメンバーたち
概要:2019年5月、日本から若者たちが済州4・3を知るための旅に出発し、済州4・3に関わる地を巡った。その後も定期的に、済州4・3について学び、更なる理解を深めるための学習会や講演会を企画するなど、継続して活動してきた。2021年には、「済州4・3を考える会-大阪」を再び立ち上げた。在日コリアンが多く住む大阪で、記憶をどう継承していくかその取り組みを伝え、いっしょに考えたい。
*金時鐘さんのインタビュー映像
概要:済州4・3」は、1948年4月3日の朝鮮半島最南端の済州島での武装蜂起に端を発し、その武力鎮圧の過程でおよそ3万人の島民が犠牲となった悲劇である。その影響は、朝鮮半島だけに限らずこの日本にもあったが、「共産暴動」とされ、これを語ることは久しくタブーとされてきた。「済州4・3」の背景にある、
・植民地主義の時代から東西冷戦、朝鮮半島の分断と戦争
・済州4・3の事実、意味
・済州4・3真相究明と名誉回復の為の運動の歴史
・日本での済州4・3運動と「済州4・3を考える会-大阪」の活動 等
74年前に起こったこの事件について、2022年に生きる者として、「済州4・3」とは何であったのかを学ぶと同時に、今に続く問題でもあるということをいっしょに考えたい。
※この講座は「済州4・3を考える会-大阪」との共催講座です。
※「済州4・3を考える会-大阪」は、済州4・3の歴史を学びながら、その意味を深く刻み、国籍や国境を越えて、東アジアの平和を求める人々の集まりです。
※後援「済州4・3記念事業委員会」
♦第1回
タイトル:済州4・3前後の朝鮮民族解放運動と東アジア情勢
開催日:2022年3月12日(土)10:00-12:00
講師:藤永壯(フジナガ・タケシ/大阪産業大学国際学部教授)
概要:(済州4・3の歴史的背景 ➞ 済州4・3前後の東アジアの歴史)
済州4・3の具体的な歴史過程を学ぶ前提として、植民地支配から解放された前後の朝鮮半島をめぐる国内外の動向を俯瞰します。十五年戦争期に朝鮮内外で繰り広げられた各独立運動陣営の活動、日本敗戦による朝鮮解放と米ソ分割占領決定に至った事情、分断反対闘争の展開とその挫折=分断国家の樹立、そして朝鮮戦争による分断固定化……。まずはマクロの視点から済州4・3に接近することで、その本質的理解への導入を目指します。
♦第2回
タイトル:済州4・3とは何か―済州4・3の概要、問題解決の到達点と課題
開催日:2022年3月26日(土)10:00-12:00
講師:文京洙(ムン・ギョンス/立命館大学名誉教授)
概要:(「済州4・3」とは何か? ➞ 済州4・3に関する総論、特別法改正案まで)
1948年4月3日に済州島で起きた武装蜂起の背景、蜂起の性格とその後の推移、武力鎮圧の過程での虐殺の実態、「改正四・三特別法」(2021年)に至る、済州4・3以後の日本でのそれを含む真相究明運動と問題解決の到達点と課題、さらに在日社会との関係などについて考えます。
♦第3回
タイトル:済州ディアスポラ女性と「済州4・3」
開催日:2022年4月9日(土)10:00-12:00
講師:梁優子(ヤン・ウジャ/大阪市立大学人権問題研究センター特別研究員)*4月より大阪市立大学→大阪公立大学
概要:(済州4・3と女性たち、在日コリアン、対馬での慰霊祭)
日本に住む済州島出身女性は、日本と済州島の二つの中心をもつディアスポラともいうべき存在である。儒教的家父長制による女性差別、日本社会における民族差別・ジェンダー差別、そして「済州4・3」による犠牲。何重もの苦難を抱えて、彼女たちは人生を生き抜いてきた。社会的に沈黙を強いられた彼女たちの生きざまを、可視化し、意味づけ、記憶しておきたい。それは、日本の植民地統治と冷戦構造を批判する確かな証言であり、国家が民に負わせた心の傷を癒す可能性であると考えるからだ。「済州4・3」から74年の歳月を経た今、もう一つの現場における「済州4・3」を人権とジェンダーの視点から考えたい。
♦第4回
タイトル:映像のなかの済州4・3
開催日:2022年4月23日(土)10:00-12:00
講師:梁仁實(ヤン・インシル/岩手大学人文社会科学部准教授)
概要:(映像から考える済州4・3)
長い間、済州4・3は映像コンテンツのなかでタブーとなってきた。もちろん、韓国政府やアメリカ政府が残しているニュース映像には反共イデオロギーのもとに、当時の済州の様子が記録されているが、劇映画やドラマのなかで語られることはなかった。日本の場合も、「在日」文学をテーマにした映画のなかでしばしば語りとして登場したものの、映画の大きなテーマとして取り扱われることはなかった。しかし、韓国政府の民主化とともに、韓国の映像コンテンツにおける近現代史の扱い方にも変化が訪れた。1991年秋から韓国MBCで放映されたドラマ『黎明の瞳』は代表的なものといえる。それから多くの劇映画やドラマ、ドキュメンタリーが済州4・3を大きく取り上げられるようになり、2012年には映画『チスル』(監督 オミョル)が登場した。韓国語リテラシーのある観客たちは韓国語字幕付きで映画を見るという経験をするようになった。今や済州4・3は日常を描く映画のなかでも「さりげなく」語られるようになったが、それらの映画は大体女性の体と口を通して表われている。本講座では日米及び朝鮮半島で作られた映像のなかに登場する済州4・3の表れ方に注目し、その時代的変遷と変化を考えてみたい。
♦第5回
タイトル:済州4・3を慰霊するということ ― もう一つの現場「日本・大阪」での経験から
開催日:2022年5月7日(土)10:00-12:00
講師:呉光現(オ・グァンヒョン/在日本済州43犠牲者遺族会会長)
概要:(日本での済州4・3運動 ➞ 最初の慰霊祭、慰霊碑建立まで)
済州出身者が多く居住する大阪。それゆえに取り組みも1998年の50周年になって初めて行なえた。当初から在日済州1世を大事にしながら慰霊祭を実施してきた。2010年以降、1世を大切にしながら2世以降の次世代がより主体的に関われる取り組みを行ってきた。そこから2018年に大阪に済州4・3犠牲者慰霊碑の建立に至る。慰霊ということの意味を一緒に考えたい。
♦第6回
タイトル:済州4・3の記憶を次世代につなぐためにー「済州4・3を考える会-大阪」の取り組みー
開催日:2022年5月21日(土 )10:00-12:00
講師:「済州4・3を考える会-大阪」のメンバーたち
概要:2019年5月、日本から若者たちが済州4・3を知るための旅に出発し、済州4・3に関わる地を巡った。その後も定期的に、済州4・3について学び、更なる理解を深めるための学習会や講演会を企画するなど、継続して活動してきた。2021年には、「済州4・3を考える会-大阪」を再び立ち上げた。在日コリアンが多く住む大阪で、記憶をどう継承していくかその取り組みを伝え、いっしょに考えたい。
*金時鐘さんのインタビュー映像