ミニ仏壇でおなじみの【愛偲手箱】ゆかりの博多織の伝統工芸士を有する工房【黒木織物】様に、弊社独自の織柄を織り出してもらい、オリジナルの製品を作りました。このバングルは、本来博多織の持っている【悪縁を切る】【魔除けになる】という意味合いを込め、いつも身に着けていただきたいバングルに仕上げました。
バングル幅 最大0.5㎝
バングル内径5.8㎝×4.5㎝
フリーサイズ(但し、無理に広げますと壊れる可能性があります)
但し、防水処理を行っておりませんので、水濡れにはご注意ください。
鎌倉時代の1235年、博多織の始祖である33歳の満田弥三右衛門は、聖一国師と共に南宋(中国)明州へ向け、博多の津を出発。宋に6年間滞在し、「織物」「朱焼」「箔焼」「素麺」「じゃこう丸(丸薬)」の5つの製法を修得し、1241年に博多の津に帰ります。弥三右衛門はこれらの製法を博多の人々に伝えましたが、織物の技法だけは家伝とし、「広東織」と称して独自の技術を加えながら伝えていきました。
さらにその250年後、弥三右衛門の子孫・彦三郎が再び明へ渡り、織物の技法を研究。帰国後は竹若伊右衛門と共に改良を重ね、琥珀織のように生地が厚く、浮線紋や柳条などの模様の浮き出た織物を作り出しました。そしてその織物が作られたこの土地・博多の地名をとって、「覇家台織」(はかたおり)と名付けられたと伝えられています。
●魔除けの歴史を持つ博多織に子孫繁栄の願いを込めて
江戸時代には筑前藩から幕府への献上品だった博多織。その帯地の文様は、仏具である独鈷(どっこ)と華皿(はなざら)を図案化したもので、献上柄と呼ばれていました。独鈷華皿には魔除けや厄除けの願いが込められていたことが、博多帯が「悪縁を切る」「魔除けになる」と今も言い伝えられるゆえんです。
本品の博多織は、伝統工芸士を有する工房で「愛偲手箱」専用に織り上げられました。亀甲柄は長寿のシンボルである神獣の「玄武」から意匠され、六角形の連続模様であることから伝統的に「子孫繁栄」を願って使用されてきた柄。ご愛用者とご家族の、末永く続く幸せへの願いを込めた一品となっております。