エポキシプライマーは、透明色で高浸透性の水性エポキシ樹脂プライマー、及びシーラーです。あらゆる多孔性の下地に浸透し空隙を目止めします。 また、粉化した下地を固化し、高密度の面を作り上げるので、表面を損傷させ劣化の原因となる塩分、油分、溶剤、ガソリンなどの浸透を防ぎ、凍結や解凍の繰り返しによって発生する剥離や孔食もありません。 更に高密度の下地を作り上げるので、あらゆる仕上げ材の接着力を高め、仕上げ材の効果を高める下地用高浸透性劣化防止材です。
標準施工面積:約70㎡(2度塗り)〜140㎡(1度塗り)20Kg
粗骨材・細砂コンクリート・ 石材 ・レンガ・スタッコ ・木材 ・ファイバーグラス・亜鉛 ・鉄鋼・ アルミニウム
【物 性】
特 性 条 件 値
重量 18.925ℓ 19.05kg
乾燥時間 相対湿度 50%で 24℃の場合 30 分
硬化時間 同上 24 時間
耐温度 劣化しない温度(℃) −34 to 66
【特 長】
接着力
エポキシプライマーは、多孔質の下地に浸透して穴に「吸収」され、その後に塗布されるエポキシ樹脂、アクリル系、ポリウレタン系、ブチル系仕上げ材との接着力を化学的に高めることができます。また、湿ったコンクリートや木材にもそのまま使用でき効果を発揮します。
防塵性
エポキシプライマーは、コンクリートに十分浸透し粉砂を固化させ高密度の面にするので、塗布後、ちりやほこりが付着し難くクリーニングが簡単にできます。
優れた浸透性
エポキシプライマーは低粘度のため、むらなくコテ塗りをしたコンクリートの床面、OSB、合板、ファイバーグラス、また様々なタイプのメタル面などに浸透し、密度の高い面を保ちます。
剥離しない
エポキシプライマーは、コンクリートデッキ、通路、作業場にも塗布でき、損傷、劣化の原因をもたらす塩分、油分、溶剤、ガソリンなどが浸透しないように保護します。また、凍結や解凍の繰り返しによって発生する剥離や孔食もありません。
【施工案内】
下地処理
① 埃、油脂、油分、ぬるぬるした膜、界面材、その他異物が付着している場合は、除去して下さい。
② 溜まり水や露でなければ、多少表面が湿っていても良いです。
③ 硬化剤、剥離材は除去して下さい。
④ 新設のコンクリートに硬化剤が使用されている場合は、表面を綺麗にして 10%の塩酸液で腐食処理を行い、洗浄後、清浄水ですすぎます。
⑤ 既設のコンクリートの場合は、洗浄剤と水で洗浄します。
⑥ コンクリートの剥離がひどい場合は、セメント用補修材などで補修します。
⑦ ファイバーグラスは、表面を擦ってきれいにします。
⑧ メタルの表面に油かすやぼろぼろした錆がある場合は、洗浄しブラシをかけて磨きます。
⑨ 古い塗膜がある場合は、ブラシをかけるか、磨いてこすり落とし、塗膜を除去します。
使用道具・機器
① 1分間、1.9 リットルで 6,980kPa 塗布できるエアレススプレー機を使用します。
② ノズルは、両面使用で取り外しができ洗浄できるものが良いです。
③ ノズルのサイズは、0.4〜0.7 mm で、吹き付け角度が 40 度以上のものが良いです。
④ ローラー、刷毛を使用することもありますが、お勧めはエアレススプレーです。
塗布面積
コンクリート 6.4〜7.3 ㎡/ℓ
軽量コンクリート 2.4〜3.7 ㎡/ℓ
木材 7.3 ㎡/ℓ
ファイバーグラス 7.3〜9.8 ㎡/ℓ
メタル 7.3〜9.8 ㎡/ℓ
塗布回数
① 表面の多孔性によって変わりますが、プライマーとして使用する場合、通常、1 度塗りだけで空隙を充填することが出来ます。
② シーラー、または仕上げとして使用する場合は、むらのないつやを出すために 2 度塗りをします。
③ 軽量コンクリート、またはその他の多孔面を目止めする場合も 2 度塗りをします。
④ 必要があれば、目止めする表面にエポキシプライマーが十分浸透するように水で薄めます。
⑤ 水で薄めてシーラー、または仕上げとして使用する場合は、塗布面積の 1.5 倍の割合で薄め、2 層目を塗ります。
施工方法
① 容器内のエポキシプライマーを塗布前に攪拌します。 塗布中も時々かき混ぜて下さい。
② 塗布する建物の目立たないところで、塗布方法をチェックしてください。
③ 2 度塗りをする場合、1層目は水平方向に塗り、乾いたらすぐに 2 層目を垂直方向にむらなく塗ります。
④ プライマーとして使用する場合は1度塗りでかまいませんが、その場合はクロスハッチング(水平・垂直)の方法で塗布してください。
⑤ 吹き付けガンは、壁面から 45.7cm 以上離さないようにし、液だれが起こらないようにします。
⑥ エポキシプライマーの上に仕上げ材を塗る場合、十分に乾燥させ 48 時間以内に塗って下さい。
【注意点】
① エポキシプライマーは、気温が 0℃未満の温度の場合、凍結し使用できなくなります。 凍結の恐れがある場合は、銅製品を運送、保管しないで下さい。
② 気温が 10℃未満の場合、また塗装後 6 時間以内に気温が 0℃未満に下がると考える場合は、塗布しないで下さい。
③ 雨、露、また凍結などの恐れがあり、エポキシプライマーが完全に固まり難い天候の場合は、塗布しないで下さい。また、夜間に結露が起きる場合、夕方に塗布しにないで下さい。
④ エポキシプライマーが下地の上に溜まってつやがですぎないようにして下さい。
⑤ メタルに使用する場合、浸漬させないで下さい。
⑥ エポキシプライマーをシーラー、及び仕上げ材として使用した場合、多少琥珀色になります。
⑦ エポキシプライマーは肌に炎症を起こすこともあります。目や皮膚に付かないように注意して下さい。
⑧ 吹き付けている気体を吸い込まないようにマスクを着用して下さい。室内塗装の場合は、排気通風機を使用し、マスクを着用して下さい。
⑨ 工具は、洗剤と水で洗浄し、ミネラルスピリット、またはセロソルヴ溶剤で水気を除去してください。
⑩ 液道のある工具は、次回使用するまでミネラルスピリット、またはセロソルヴ溶剤につけておきます。
【保 管】
保存期間は、未開封で1年間です。
保管温度は、10℃以上 38℃未満にし、できれば一定温度で保管して下さい。
以上、エポキシプライマーの製品案内です。
お問い合わせ、ご質問は、EIFS JAPAN株式会社 正規代理店 株式会社アイナチュールへお気軽にお問合せください。