今回のエッセンスは沖縄県北中城村 文化財王妃御墓(ウナジャラウハカ)すぐそばの森の中で、沖縄に多く分布する「ノアサガオ」の花を使って 2020年春分の日 春分点に入るタイミングで制作いたしました。
ひとから忘れられた小さなお墓の周りは、うっそうとしたジャングルでした。
そのすぐ真ん前に、紫の美しい色をした小さな「ノアサガオ」が一輪、くっきりと、咲いていました。
「私はここにいるよ!」と小さくても」凛とした声が聞こえてくるかのような、花の姿でした。
制作の前日に沖縄入りした時は、激しい雨と風でした。そのおかげで、当日、空気中のちりやごみがきれいに流れさってくれて、澄んだ空気の中、太陽もくっきりと出てきて、快晴に近い空模様の元、無事に制作した次第です。
今回のエッセンスの大きな特徴のひとつには
やはり、時代の変わり目、節目にうまれたということが挙げられます。
ご存知のように、コロナウイルスによって、世界は否応なしに、その枠組みそのものが機能しなくなり、完全に新しい生き方、経済活動の仕方、あらゆる部分で変容させられつつある現状にあります。
そんな中で、必要とされるのは、自分を見失わないこと、自分の元となる部分にしっかりコミットすること です。
そもそも、私は、何の為に、生きているのか?生かされているのか?何のために産まれてきたのか?という根源的な問いに、自分なりの納得した答えをしっかりと持つことなのです。
それが、これからくる、さらなる荒波を乗り越えていくための一番大切な、動力源となりうると、私は確信しています。
今回のエッセンステーマは
「わたしはここにいる」ということを こころとからだでしっかり実感する という事にあります。
そして、逆境であっても、大きな波や風にもまれようとも、自分の軸をぶれさせないで
自分自身と向き合い続けていけるかどうか、そこをサポートするエッセンスとなりました。
沖縄は、おりしも、前年に沖縄人の魂の象徴ともいえる、「首里城」を焼失させてしまいました。
再建にはまだ、相当時間もかかるようです。そんな上での今回のコロナの流れです。
大切な何かを失ったとしても、もう一度、立ち上がって生きていけるのかどうか?
大きな時代のうねりの中で、人ができることはとても些細で気付かれもしないことがほぼです。
ただ、小さくて些細でも、それは、大きくで遠大な、何かの一部でもあります。
その一部が、大きな流れの方向を変えることもあります。
何かを新しく変えるのは、やはり、小さな「ひとり」なのです。
このエッセンスが、その「ひとり」のサポートになればと強く願ってやみません。