千葉県はたくさんの城跡があり、歴史の宝庫です。千葉氏、里見氏に代表されるような、面白くドラマチックな歴史が満載です。「御城印」が地域の歴史や城を知り、大事に思うきっかけになれば嬉しいです。
これからもカッコよく素敵なデザインの御城印が続々と発行されますのでお楽しみに!
和田城はかつての棒の海から入り込んだ入江左岸の丘陵に築かれました。 周辺を湿地に囲まれた要害だったと思われ、 「舟戸」の地名が残ることから、 水運と密接に繋がっていたことが分かります。谷を挟んで南方には桜井城、 入江を挟んで北東に大友城があることからこの地域の重要性が分かります。 さらに、須賀山城、森山城、 小見川城などの主要城郭へ続く北進する街 道が付近を通っていて、まさに水陸の要衝地です。和田城の築城等の詳細は不明ですが、 千葉一族である上代 (かじろ) 氏の居城だったと伝わり、 城内には千葉神社が鎮座しています。 千葉神社 の北方直下には三日月形の横堀が掘られ、さらに一段下に横堀が入り、そこ から離壇状の曲輪が続いています。その下は根小屋集落が形成されていた と考えられ、今でも当時の雰囲気を色濃く残しています。
和田城は主要な2つの曲輪で形成され、その曲輪を守るように横堀、土塁、 腰曲輪が施されていて、 戦国時代の城郭の姿を良好に残しています。