パワースポットの音、パワーサウンドの音、5枚をご紹介いたします。
このシリーズは前々から作りたかったのですが、伝聴研を知らない人にとっては怪しく受け止めれれる感じもありますので、製作することを躊躇していました。
各地に自然音の録音へ出向いていると、とても気持ちが良い場所、気味の悪い場所などがあります。なぜその違いを感じるのか注意していると、気の良い場所には沢山の鳥がいることが分かり、いくら広葉樹林があっても感じ悪い所には鳥が居ない事に気付きます。
2.岩を洗う聖域の海岸(イシキ浜)
久高島は琉球王朝の神様の島として有名だ。沖縄本島から小船に乗って20分ほどの所にある小島である。島には100件ほど(人口274人)。長さ3キロ、幅は広い所でも1キロメートル弱くらいであろうか(外周8キロ)。島の中央にいても左右の海岸の波の音がゴウゴウと響いてくる。
この島では自分の土地というものがなく、神様から ‘お借りている’ ということだ。
また年間100日以上の祭事があるという。
「ここは島の重要な〜という神様です」「ここは〜という重要な神様です」と案内された所の殆どは、珊瑚の固まりを5〜6個重ねたくらいのものや、珊瑚の洞窟らしき穴だったりだが、その素朴さに驚き、翌年この録音のために再び訪れてみた。
島の先端に出ると大きな岩に穴が空いている。綺麗な海が覗けるが、その海に「確かに海中遺跡が見えた」という人もいた。
ここに収録した波の音は荒いが、さほど大きな波ではない。祠に一礼をして海岸に出る。
久高島はイラブーという海蛇の薫製でも有名だ。イラブー漁は神事にたずさわるノロのみ与えられた漁業権で、琉球王朝に差し出された高級食材だという。
船着き場の軽食屋さんで「あんた汁を飲むか」と出された汁が何ともダシがきいた旨い汁であった。飲んだ後に、「イラブーだよ」と⋯。(ゲー!)
「絶句!」。ひとかけらで作ったという。