手を加えてない、本当の自然の音。
自然音の録音は基本的には2時間前後行いますが、自分の発する雑音が入らないように録音機から遠く離れます。
自然相手ですから空振りが9割ですが、15分しか録音できない時、30分録音できた時、様々です。しかし希に1時間以上たっぷり録音できている時があります。以前は泣く泣く短くしてCD化していましたが、折角の録音を切るにしのびないためにCD一枚全て同じ録音にしました。これが一トラックシリーズです。 試聴➡http://denchoh.jp/
五月半ば過ぎとは言っても、夜明けは6〜7度という寒さ。木の芽もようやく緑が見え始めた時期というのに、森では既に気の早い小鳥たちのお嫁さん探しは始まっていた。
普段ヤブサメという鳥は藪の中で「チッチッ」と9.000ヘルツという高い周波数で鳴くために方向が分からず、まず姿を見ることもできない。
日が差し始めて私の体もようやく暖まり始めた時、どこからともなく聴いた事もない{シシシシシシシシ??}と、とんでもない高い鳴き声が聴こえた。慌てて録音機を仕掛ける。
鈴虫が三千ヘルツ前後であるので如何に高い声で鳴いているかお分かりになるだろうか。スイッチョの音域である。
これほど高い周波数の鳥「ヤブサメがさえずっているのか…?」
大きな声でさえずってはいますが、果たして皆さんにはこの音が聴こえるでしょうか。
※ ヘッドフォンでお聴き頂くと自然の恵みをたっぷりとご堪能頂けます。
※ 聴覚トレーニングをした方は感性、聴覚が敏感になっています。そのため休みの期間に10分程度ヘッドフォンで聴いて頂くと脳に刺激を出す事ができます。多くのCDをお持ち下さい。 試聴➡http://denchoh.jp/