千葉県はたくさんの城跡があり、歴史の宝庫です。千葉氏、里見氏に代表されるような、面白くドラマチックな歴史が満載です。「御城印」が地域の歴史や城を知り、大事に思うきっかけになれば嬉しいです。
これからもカッコよく素敵なデザインの御城印が続々と発行されますのでお楽しみに!
館山城は、戦国末期の里見義頼の時代には岡本城の支城としての役割を果たしていました。里見義康の代に豊臣秀吉より「惣無事令」違反を咎められ、里見家の上総領が没収されたことに伴い、安房国の新たな中心の城郭として積極的な拡張工事が行われたお城です。しかしながら、義康の後を継いだ忠義の時代の慶長19年(1614年)に、徳川幕府から突然国替えを言い渡されることとなりました。館山城自体は城を受け取りにきた幕府軍により破却され、ほとんどの堀は埋め立てられてしまいました。後年、太平洋戦争中には海軍の陣地となったため、10メートルほど山頂が削り取られてしまい破壊が進みました。現在昔日の面影を伝えるものとして、千畳敷という曲輪や切岸・堀切などが城内に残っています。
ご城印デザインのご説明
里見家の家紋である二引き両紋と昭和57年(1982年)に城地に建設された模擬天守の絵柄をモチーフにしたものです。模擬天守は館山市立博物館(八犬伝博物館)として、里見八犬伝に関する展示を行っています。