しつけが楽しくなるしあわせ心理学: 泣き虫園長の、イヤイヤ期に学ぶ家族の笑顔のつくり方。
子どもは、1歳を過ぎた頃から自己主張を始めます。『魔の2歳児』とか『イヤイヤ期』などと言われ、子どもが扱い難くなる時期です。そんなイヤイヤ期を楽しく笑顔で子育て出来たらいいと思いませんか?
この本は、叱らない保育を実践する実際の保育現場で培った子育て法を紹介しています。
【発送方法】PDF版をメールにて送付させていただきます。
この本は、叱らない保育を実践する実際の保育現場で培った子育て法を紹介しています。
また、それを実践するための親の在り方、考え方にも触れています。大切なことなので、正直にストレートに表現しています。そのため、少し辛口に感じるかもしれませんが「もうイライラしたくない」「できれば子どもを怒りたくない」・・・と思う方にお勧めします。
この本は、現役の保育園長が書きました。
著者は2003年、子どもの自己肯定感を育てる目的で、ままる保育園を立ち上げました。
創業以来300名を超えるイヤイヤ期と関わり、承認と共感の子育てで子どもたちの心の成長を見守ってきました。
そんな著者が大切にしてきた原則があります。【子ども3原則】です。
本書は、この子ども3原則がベースにっています。
道案内をするときに必要なことは、相手が今どこにいるのか?ということです。躾もこれと同じです。
子どもが今どこ(どんな思いを抱えて)にいるのか?を知らなければ、躾はできません。
子どもを躾ける上で大切な、子どもが今どこにいるのかを知るカギとなるのがこの3原則なのです。
子ども3原則を簡単に紹介します。
原則1、子どもは、親のマネをする。
給食の時、余りがあるとそれを持って園長は子どもたちの中に入ります。みんなの給食を見回して共通の食べ残しを探します。たいがい野菜なのですが、その野菜をスプーンに取り「先生食べるよー」と大きく口を開けて、大げさに食べて見せます。それを見た子が「せんせ、みて」と言って野菜を食べます。「おー、おいしいね」と讃えると、次から次と「みて、みて」と競争のようになります。野菜を食べる子、食べてから「べーっ」と出す子、違う食材を食べる子、食べるマネだけする子など、色んな反応があります。言えることは、楽しくなり食事が進むことです。残さず食べることが良いとか悪いとかの話ではありません。子どもは大人のマネをするということです。子は親の鏡と言います。鏡の中の相手を動かすにはどうしますか?
原則2、子どもは、親の言う通りに育つ。
親の言う通りとは、言うことを聞くの意味ではなく『評価通り』という意味です。2歳の○○くんは、おとなしい控えめな男の子です。お母さんはよく「うちの子はおとなしくて、もう少し活発になってくれたら」と、愚痴っぽく言っていました。それを聞いた園長は、○○くんが歩く姿に「○○くん早いね」と声を掛け続けました。その日のうちに彼は、走ることが好きになり笑顔でお部屋を走り回るようになりました。実際に早いかどうかは問題ではありません。「早いね」と評価してあげると、子どもはその評価に応えようとするのです。親の言葉一つで、子どもはどうにでもなっちゃうんですよ。
原則3、子どもは、全身で話す。
お散歩の準備中、2歳半の○○くんは「お靴履かなーい」と主張(宣言)しています。園長は彼を抱っこして「先生○○くんのことが大好きなんだ」と数回耳元で言います。笑顔が止まらなくなった○○くんを下ろして「あっ、カッコいい靴だね」と言って履かせてあげると、快く履きました。「お靴履かなーい」の意味は「ボク、ここにいるよ、ボクを見て」なのです。だから「ボクを見て」に応えてあげればいいんです。大人は、言葉そのものに反応しますが、言葉の奥にある【思い】を聴いてあげることが大切なんです。
本書は、こんな事例をちりばめながらイヤイヤ期の具体的関わり方をお伝えしています。あなたの子育てお役立て頂けたら嬉しいです。