千葉県はたくさんの城跡があり、歴史の宝庫です。千葉氏、里見氏に代表されるような、面白くドラマチックな歴史が満載です。「御城印」が地域の歴史や城を知り、大事に思うきっかけになれば嬉しいです。
これからもカッコよく素敵なデザインの御城印が続々と発行されますのでお楽しみに!
松ヶ崎城は手賀沼の最西端の台地上に築かれ、かつては城内から手賀沼(香取の海)を臨むことができたと思われます。松ヶ崎城が築かれた台地は、大堀川と地金堀が分岐する箇所に当たり、さらに手賀沼の北側には古東海道が通っていたとされ、まさに水陸の要衝地といえます。
土塁や堀で囲まれた方形の城館跡が良好に残りますが、文献などの記録はなく詳細は不明です。しかし、調査により、曲輪、土塁、空堀、虎口、土橋、物見台などが検出されていて、土器や陶器などの遺物からも15世紀後半から16世紀前半にかけての築城とみられています。市内の増尾城、幸谷城同様に小金城主高城氏に関連する城郭の可能性が推察されていますが、城内からは建物跡が見つかっておらず、臨時的な用途も指摘されています。
柏市指定文化財(史跡)に平成16年7月に指定され、所有者の理解のもと、市民による植樹等の整備が進められています。
御城印デザインのご説明
香取の海(手賀沼)に繋がる要衝地であることが松ヶ崎城の大きなポイントであるため、御城印には手賀沼を臨む松ヶ崎城の城山と、その眼下を流れる河川を描きました。
松ヶ崎城は駅からわずか徒歩5分程度という好立地にもかかわらず、度重なる破壊の危機を乗り越えて、良好に整備され保存されています。その良好に残る土塁と空堀をデザインしました。それとあわせて方形単郭の特徴をデザインした縄張図をモチーフにしました。比較的小さな方形居館ですが、虎口が3か所も認められていたり、古墳を櫓台に転用していたりと、中世城郭の姿を今に伝えてくれる貴重な史跡です。