千葉県はたくさんの城跡があり、歴史の宝庫です。千葉氏、里見氏に代表されるような、面白くドラマチックな歴史が満載です。「御城印」が地域の歴史や城を知り、大事に思うきっかけになれば嬉しいです。
これからもカッコよく素敵なデザインの御城印が続々と発行されますのでお楽しみに!
宿内砦は臼井城(千葉県佐倉市臼井)を守る支城として、臼井台地の東南外縁部に築かれました。他にも稲荷台砦、洲崎砦、仲台砦、手久里(たぐり)砦が存在し、これらの支城群で臼井城外郭の守りを固めていたと考えられています。5つとも1辺が100mを超える規模だったとされ、臼井城の台地を守るよう見事に配置されていました。このうち宿内砦は唯一、堀、土塁、虎口などの城郭遺構が良好に残っています。
臼井城は下総の重要な軍事拠点であり、文明11年(1479年)太田道灌、永禄9年(1566年)に上杉謙信に攻められるなど、大きな合戦が繰り広げられました。その過程の中で、宿内砦をはじめとする支城群が整備されていったと考えられています。
宿内砦は、開発による破壊の危機にさらされましたが、地元の方々らの保存運動により、現在も戦国期の素晴らしい遺構を見ることができます。
御城印デザインのご説明
遺構が良好に残る宿内砦の虎口の土塁をデザインし、戦国期の軍事的緊張の中で築かれた城郭の姿を描きました。
さらに、成田名所図絵に描かれた上杉謙信の臼井城攻めの場面から、出撃する兵士と度重なる合戦の舞台になった臼井城とその支城群をイメージし、モチーフにしました。
家紋は古くからこの地を治めていた千葉一族臼井氏の「九曜紋」と、里見氏に勝利した国府台合戦以降、千葉一族を配下においた北条氏の「三つ鱗」を配置しました。