ムクナ豆(Mucuna pruriens)はインド原産のつる性の豆科植物です。日本ではハッショウマメ(八升豆)と呼ばれ、江戸時代では各地で栽培されていましたが、豆自体が固く調理しにくい為、現在はほとんど食されていません。花は藤のように美しい紫色の花を咲かせ、その後莢ができ白い豆が入っています。
ムクナ豆は古代インドのアーユルヴェーダでも利用法が記載されているスーパーフードです。ムクナ豆には様々な機能性成分が含まれていますが、特に天然のL-ドーパ(L-DOPA)が乾燥重量で約5%と非常に多く含まれています。
ムクナ豆(ハッショウマメ)の種子:10粒
栽培の仕方
1.播種(4〜5月):
播種の時期は気温が18℃以上になる4月〜5月が適しています。
直播する場合は、播種する場所を軽く耕し、植穴に2〜3粒を蒔き1〜2cm程度覆土し、たっぷり水を掛けます。
鉢に播種する場合は、ビニールポットに培養土を入れポットの真ん中に1粒豆を置き2cm程度覆土してください。
発芽後、約20〜30cmに生長したら定植します。播種後は乾燥しないように水をかけます。約1週間で発芽します。
2.仕立て(5〜9月):
発芽した芽はあさがおの様に支柱に巻き付きながら上へと伸びていきます。
支柱やネットなど蔓が巻き付けるようにしてください。
3.開花(9〜12月):
秋になると蕾が出てきて開花します。暖かい地方だと11月頃に開花します。
花は藤のように垂れ下がり紫色をして綺麗です。
4.結実(10〜1月):
冬になり花が終わると花の付いていた所にそら豆の様な莢ができます。
莢は徐々に大きくなり約10cmまで生長します。
5.収穫(11〜3月):
葉が完全に落葉し、莢が太く大きくなれば収穫できます。
莢が緑色の時に収穫すると豆が柔らかく食用に利用しやすくなります。
莢が黒く硬くなってから収穫すると大豆のような硬い豆が入っています。
*注意:完熟した莢は素手で触るとかゆくなりますので、手袋をして触ってください。
ネットに入れ天日で乾燥させると莢が弾けて豆が取りやすくなります。
*時期に関しては栽培する地域で異なります。目安としてお考えください。
ムクナ豆に関する成長の様子や栽培については「沖縄ムクナ豆農園」のWebサイトをご覧ください。
https://www.mucuna-okinawa.co.jp/