タイトル : 憲法を考える ハイライトPAFLEX-日本国憲法は「他者」をどう扱ってきたのか?
曜日 : 月曜 原則隔週
時間 : 19:00-21:00
開催方法 : オンライン &オフライン(会場)開催
-オンライン定員:50名
-オフライン定員:10名
あめにてぃCAFE・梨の木舎 https://goo.gl/maps/8taDBKmNVk22J3BP9
コーディネーター:
– 内海愛子(NPA共同代表)
– 山岡幹郎(写真家)
概要:当コースは第1期から第5期まで全30講座を通して、様々な角度から日本国憲法についての議論を重ねてきました。第6期の今期はその中から議論の基本となったいくつかのテーマを取り上げ、振り返りと課題の確認を行います。具体的には、戦後の外国人政策、「改憲」動向、外国人の人権状況、天皇制の現況、さらには憲法への無関心などについて、アーカイブ映像を利用した振り返りに当該講師からの新たなコメントを加えて、議論を深めていきたいと思います。
♦第1回
タイトル:岸田政権下の改憲動向と私たちの課題
開催日:2022年3月14日(月)19:00-21:00
講師:高田健(市民連合運営委員)
概要:第1期の冒頭の一昨年6月「ショックドクトリンという政治的クーデター/緊急事態宣言と緊急事態条項」というタイトルで行われた高田さんの講座は、コロナ禍にあって時宜を得たものでした。その後、総裁選での自民党右派の動向や総選挙で議席を伸ばした維新の動きなど、「改憲」に絡んで予断を許さない状況も生まれています。いま私たちが備えるべきことは何かを考えます。
♦第2回
タイトル:人民の国民化と外国人化ー 戦後の外国人政策への問いは何を明らかにしたか
開催日:2022年3月28日(月)19:00-21:00
講師:権香淑(上智大学・東アジア地域研究)
概要:日本国憲法の成立過程で外国人が巧妙に排除されたこと。それが戦後の日本の外国人政策に大きな影響を与え、外国人への差別を再生産してきたこと。私たちのコースはこのことを何人かの講師の講座をリレーするなかで明らかにしてきました。第1期の内海愛子さん、第3期と第4期のリケットさん、第5期の金性済さん、朴沙羅さんらですが、今期は全ての議論に参加された権さんに振り返りをお願いし、今後の取り組みの方向を探ります。
♦第3回
タイトル:憲法の肌触り着心地を考える<再論>ー 議論を梳いたり結わえたり
開催日:2022年4月11日(月)19:00-21:00
講師:前嵩西一馬(日本大学・文化人類学)
概要:この講座の中で受講者からの発言をふくめ度々指摘されてきたことに人々の憲法への無関心があります。憲法の「敷居の高さ」が邪魔をして、その論議が身近なものにならない現実があります。第1期と第2期で講座を担当された前嵩西さんは、この現実に果敢に挑戦しました。「自分を変えることで社会を変える」を戦略とする前嵩西さんが、感性をテコに「自分を変える」方法を再度提示します。
♦第4回
タイトル:天皇・皇室問題の現在ー「眞子様」問題から見えること
開催日:2022年4月25日(月)19:00-21:00
講師:天野恵一(評論家)
概要:「さま」から「さん」へ。マスメディアは一人の女性の扱いをくるりと瞬時に変えました。世間を向こうに回したかのような行動をとったその女性は何に抗っていたのか。報道を見ているだけでは事柄の本質がなかなか見えてきません。天皇制について、戦後の憲法学者のほとんどは、核心をつくような議論をしてこなかった。それが第3期の天野さんの結論のひとつでした。先の「眞子様」問題を事例として、再度何が問題なのかが論じられます。
♦第5回
タイトル:今ここにある移民社会のために<再論>ー 入管体制を問う
開催日:2022年5月9日(月)19:00-21:00
講師:山岸素子(移住者と連帯する全国ネットワーク)
概要:入管体制と外国人の人権状況については、このコースでもしばしば取り上げられ、議論されてきました。特に入管法「改正」が国会で審議された昨年、第3期の鈴木雅子さん、第4期の山岸さんの講座に刺激され、当コースの問題関心の柱のひとつになった感があります。今期は、移住連で活動されている山岸さんに再度課題の提示をお願いしました。
♦第6回
タイトル:討論「憲法の人権規定をさらに強化するために」ー すべての人々が繋がりあえる社会に向けて
開催日:2022年5月23日(月)19:00-21:00
参加者:NPA共同代表の内海愛子、上村英明ほか、NPA各コースコーディネーター+受講者の皆さん
概要: 当コースでは第5期に「マイノリティー基本法」の作成を試みました。その「前文草案」が成果として残りましたが、具体的な条文にまでは至りませんでした。第6期の最終回はその討議の続きで締めくくりたいと思います。第5期の各コメンテーターの発言をもとにした論点整理を事前に皆さんに提示しますので、さらに追加補強すべき観点など、自由にご提案ください。事前のご意見も募集します。