自然音を聴いて①その場に居る感覚にする。②薫りを感じさせる。③編集は極力避ける。④合成をしない。
これらのコンセプトで制作。
録音地を探す事もたいへんな事ですが、適地に行ったとしても自然相手ですので、天候や季節、雑音等、だいたい20回録音して一つ制作出来れば良い方だ。録音をして帰るとそれらを精査。一枚の自然音CDを制作するには膨大な費用と時間が必要になります。この一連のCDが少し高額なのはそうした理由ですが、一千枚を買って頂いても元は取れることはありません。 試聴➡http://denchoh.jp/
雪が降ると音が吸い込まれてしまって音がしないのです。
そんな時福島の友人が1,800メートルの頂上付近に洞窟にツララから落ちた水滴が氷筍になってそこに垂れる音がすると…。ビデオで録った音を聴かせてくれた。絶品だった。真冬から少し暖かくなると洞窟にツララができる。落ちた水滴が氷って氷筍を作り、ツララの水滴が氷筍のカップに落ちる。厳冬を過ぎた3月初旬が適期だという。
冬山の経験がない私が福島の冬山に行かねばならない。ペンションのオーナー木村氏と福島で七田チャイルドアカデミー開く唐橋氏が同行してくれることになった。往復3時間弱と言っていた予定も、登りだけで4時間強というきつさ。「そんな話聞いてないよ」。と言いたい所だが、皆私の録音のためにサポートしてくれている。
頂上付近で滑落した私に間髪入れず飛びついて助けてくれた唐橋氏の勇気に感服させられた。
今回の録音では氷筍が大きく、今一つと思うが、二度目はない冬山の録音である。奥行き10メートルほどの洞窟だが、帰って聴いてみると水滴以外にいろいろな音が入っている。水滴以外の音などするはずがないのだが…。写真はオーブだらけ。滑落した地点は洞窟の丁度反対斜面。もしや僕を助けてくれたのは洞窟の神様??
01. 洞窟の水滴が氷筍に落ちる 福島県
02. 雪の中の焚き火 長野県
03 富士の伏流水 山梨県
※ ヘッドフォンでお聴き頂くと自然の恵みをたっぷりとご堪能頂けます。
※ 聴覚トレーニングをした方は感性、聴覚が敏感になっています。そのため休みの期間に10分程度ヘッドフォンで聴いて頂くと脳に刺激を出す事ができます。多くのCDをお持ち下さい。 試聴➡http://denchoh.jp/